円高に振れるはずだが、為替レートはむしろ円安に向かう傾向にある。

FRB政策転換で円安が加速するのか 「テーパリング」によってドル資金発行量が減少…日銀異次元緩和策に試練

 

2021年11/13(土)

 

 

【お金は知っている】

 

 米連邦準備制度理事会FRB)はドル資金を大量発行する量的緩和を漸次縮小する「テーパリング」に踏み切った。対照的に、日銀は新型コロナ不況長期化を受けて、異次元金融緩和を続けている。ドル資金よりも円資金の発行量が多くなると、円安になるというのが為替投機家のジョージ・ソロス氏の名にちなんだ「ソロス・チャート」の経験則だが、円安は加速するのか。

 

 ソロス・チャート(以降は「チャート」に省略)はFRB発行資金1ドル当たりの各国中央銀行による通貨発行額を示す。数値が増えると各国通貨の対ドル安、下がると対ドル高に振れやすい。

 

 

ドル円とマネタリーベース比率の推移(1971年1月~)

精神科医による辛口投資論)さんのブログ記事から拝借

 

 

 

 グラフは円のチャートと、実際の円ドル相場を対比しながら推移を追っている。グラフが示す通り、2008年9月のリーマン・ショック後、急激な円高に見舞われたが、それはFRBが大規模な量的緩和政策に踏み切ったのに対し、日銀は白川方明(まさあき)総裁(当時)が引き締め気味の政策を続けたからだ。

 

 外為市場ではチャートに引きずられるように円高が進んで行く。11年3月には東日本大震災に見舞われたが、白川日銀は金融の量的引き締め路線を変えず、1ドル=80円を切る超円高局面に突入した。12年12月に発足した第2次安倍晋三政権はアベノミクスを打ち出し、翌年3月就任の黒田東彦(はるひこ)日銀総裁は異次元金融緩和に踏み切った。この結果、チャートは急上昇、つられるように円高が是正された。

 

 しかし、円安は15年7月の1ドル=124円台がピークで、その後は110円台を切る水準で安定するようになった。チャートは上昇を続けたが、為替市場はほとんど反応しなくなり、相関関係は弱くなった。

 

 新型コロナ・パンデミック(世界的大流行)が始まった20年3月になると、FRBは大規模な量的緩和政策を再発動し、日銀の量的緩和を上回る速度でドル資金を発行するようになった。チャートは下落していく。以前のパターンでは円高に振れるはずだが、為替レートはむしろ円安に向かう傾向にある。現実の円相場とチャートがかい離するようになったわけである。なぜか。

 

 外為市場は本来、通貨発行量ばかりでなく、金利や景気などさまざまな要因が影響するのだが、アベノミクスの当初は異次元緩和による外為市場へのインパクトが圧倒的に強かった。

 

 しかし、14年4月の消費税増税後はデフレ圧力が再び強くなった。デフレはモノに対する通貨の価値を高めるので円買い要因であり、日銀資金の大量発行による円安効果を打ち消す。

 

 新型コロナ禍のもとでは、日本のデフレ不況が深刻化して長引いているのに対し米景気はV字型回復をみせ、株式などのドル資産が買われ、円が売られやすい。今後、FRBのテーパリングによってドル資金発行量が減少すれば、チャートは上昇するので、円安が行き過ぎかねない。おまけに原油高で、消費者の負担が余計に重くなる。日銀異次元緩和策の試練である。

産経新聞特別記者・田村秀男)さんの記事です!

 

 

 

 

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2021年7/25(日)

 

 

 

 

 

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