あちゃ~ショック!欲の皮が突っ張り過ぎていた!

この夏狙うべき「穴ジョッキー3人衆」を騎手分析の第一人者が解説

2022年7/16(土)   日刊SPA!

news.yahoo.co.jp

この夏狙うべき3人の「穴ジョッキー」

 宝塚記念も終わり、いよいよ夏競馬が本格的にスタート。G1レースの開催はしばらくお預けとなりますが、むしろ一攫千金を目指すファンにとっては楽しみな季節がやってきました。

 

 楽しみの理由はもちろん、荒れるからです。夏競馬は大半がローカル開催。小回りのトリッキーなコースで行われる上に重賞レースはハンデ戦も多く、能力通り決まらないこともしばしば。早速、先週のプロキオンSでは3連単71万馬券が飛び出しました。

 

 というわけで今回は、夏のローカル競馬において穴で狙いたい「夏の穴男」と題して、厳選した3人のジョッキーをご紹介したいと思います。

 

積極策&イン突きで穴連発!角田大和騎手

 

 まずご紹介する1人目の夏の穴ジョッキーは、角田大和騎手。

 

 角田大和騎手は現在2年目の20歳。ダービージョッキーでもある角田晃一騎手の息子としても注目を集めましたが、今年は弟の角田大河騎手がいきなり2連勝デビューを果たしたことで話題に。その弟の活躍に刺激を受けたのか、兄・角田大和騎手も今年に入って勝ち星を量産しつつあり、既にデビュー年の20勝を上回る23勝を挙げる活躍を見せています。

 

※『あちゃ~ショック!欲の皮が突っ張り過ぎていた!』

時間的?焦り?何故か角田大河騎手の馬券を購入!?


小倉1R2歳未勝利芝1200m
01.カシノスターリング    牡2    角田大河
複勝 01 ワイド 01-04・01-15・04-15
小倉3R3歳未勝利芝1800m
01.    フレイエ    牡3    角田大河
複勝 01 ワイド 01-08 馬連 02-08 10
小倉7R3歳未勝利芝2000m
03.アイスソード    牡3    角田大河(53.0)
複勝 03 ワイド 09-12 馬連 09-12 10 
小倉10R糸島特別ダート1000m
04・ゴッドクインビー    牝3    角田大河 (3枠) 単 04 10
複・馬連 04-11 5 04-07・04-08 各10
小倉12R3歳上1勝クラス(500万円以下)芝1200m
01.ナサ    牝4    角田大河(52.0)  単 01 10
複・ワイド 01-02・01-03 馬連 03-05 5

 

角田大和(兄)
函館 3R13・4R03・5R05・6R11・8R13・9R10

お金が回らんぞ!

 

本文に戻ります!

 

 そんな角田大和騎手の騎乗スタイルは非常にわかりやすく、積極的に前に行って粘り込む逃げ先行系。背負う斤量が軽くなる減量恩恵がある若手騎手らしく、前に行くことでそのメリットを生かしています。今年に入ってからの23勝のうち20勝が逃げor先行で挙げたものなので、逃げ先行馬が粘れる馬場や展開では常に注意が必要です。

 

 特に狙えるのは、ダート戦。芝よりも逃げ馬が残りやすいダートにおいて、その強みを最大限に発揮しています。今年に入ってからダートに限ると11回逃げを打っていますが、そのうち9回馬券に絡んでいます。

 

「ダート逃げの角田大和」は特注条件として覚えておきたいです。

 

 また、ローテーションにも注目。特に距離延長は特注です。一般的に競馬は距離短縮の方が有利といわれますが、角田大和騎手は逆。前走から距離が延びた方がペースが緩むために先行しやすく、持ち味を生かせるということなのでしょう。それは以下のデータを見ても明らかです。

 

・距離短縮 複勝率16.7% 複勝回収値 62円

・距離延長 複勝率25.0% 複勝回収値 117円

 

 一目瞭然、距離延長の方が好走率も回収率も高い。

 

「距離延長の角田大和」は覚えておいて損はないはずです。

 

早くもキャリアハイ更新目前!丹内騎手

 

 続いてご紹介する2人目の夏の穴ジョッキーは、丹内祐次騎手。

 

 丹内騎手は2004年デビューの36歳。すでに中堅からベテランの域に入りつつある存在ですが、もともとお世辞にも上手いとは言われていませんでした。しかし、近年メキメキと腕を上げ存在感アップ。昨年は18年目にしてキャリアハイの38勝を挙げると、今年は既に33勝、このまま行けば大きく勝ち星を伸ばすことが確実な情勢です。まさに、遅咲きの新星ともいえる存在なのです。

 

 そんな丹内騎手最大の持ち味は、「馬場読み力」。特に芝レースにおいては内か外か、どこを通ると走りやすいのかを把握することが重要ですが、丹内騎手はその観察眼が非常に鋭い。とりわけローカル開催は馬場の差が結果を左右するので、注意すべきジョッキーです。

 

 2022年に入ってからも、ダート11勝に対して芝で22勝すべての数字がダート<芝となっています。特にローカルには強く、33勝のうち30勝までがローカル開催。ローカル×芝では全馬の単複を買ってもプラスになる状況です。

 

「ローカル芝の丹内祐次」は、この夏も覚えておくべき格言といえます。

 

 

 もうひとつ、馬場読み力の高さを示すのが固め打ちの多さです。文字通り丹内騎手は、芝の伸びどころを読めている日にまとめて走る傾向がある。今年の2月27日(日)の小倉芝においては、荒れている馬場状況を完璧に掴んでおり、芝で6レース騎乗し(2-2-1-1)の好成績。この中には6番人気2着や8番人気3着など穴馬での激走も見られました。

 

 また記憶に新しいところでは6月の函館2週目。この週末は土日トータルで未勝利ながら芝で12レースに騎乗し(0-3-4-5)と半分以上のレースで馬券圏内に好走。馬券に絡んだ7頭のうち6頭までが4番人気以下の馬で、それだけ能力以上の力を引き出していたことがわかると思います。

 

「固め打ちの丹内祐次」はこの夏のローカル開催でも大注目でしょう。午前中や土曜日のレースを見て調子が良さそうならば、その週末は狙ってみても面白いはずです。

 

大ケガから復活!重賞で怖い松岡騎手

 

 最後にご紹介する3人目の夏の穴ジョッキーは、松岡正海騎手。

 

 松岡騎手はかつてコイウタマイネルキッツなどでターフを沸かせたトップジョッキーの一人でしたが、近年は度重なるケガもありやや低迷気味でした。しかし昨秋に復帰を果たすと、今年はAJCCで11番人気のマイネルファンロンで2着、中山牝馬Sではブービー人気のクリノプレミアムで勝利を挙げるなど重賞の舞台で存在感を示しています。

 

 もともと大一番に強いジョッキーでもあり、その勝負強さは健在。派手で目立つことが好きな印象の強い松岡騎手らしく、クラスが上がれば上がるほど成績も比例して上がる傾向があります。

 

・平場 複勝率 12.5% 複勝回収値 35円

・特別 複勝率 20.3% 複勝回収値 105円

 

 ご覧の通り明らかに平場よりも特別戦の成績が向上。重賞レースでも再三にわたり穴馬を上位に持ってきており、函館スプリントSではレイハリアで8番人気4着、先日の七夕賞でもエヴァーガーデンで13番人気4着など、あと一歩で馬券圏内というレースも目立ちます。

 

 もともとクレバーで戦略性の高い騎手ですから、能力差が拮抗するローカルでは特に注目でしょう。

 

「重賞の松岡正海」として、この夏の重賞でもどこかで一撃やってくれるんじゃないかと期待しています。

 

 以上、夏のローカルで注目すべき穴ジョッキーたちでした。狙いどころをアタマに入れて、大きな馬券を狙ってみてください。

 

文/TAROさんの記事でした!

 

【TARO】 競馬予想ブログとしては屈指の人気を誇る『TAROの競馬』を主宰する気鋭の競馬予想家。最新の著書に『競馬記者では絶対に書けない騎手の取扱説明書』(ガイドワークス)、『回収率を上げる競馬脳の作り方』『回収率が飛躍的に上がる3つの馬券メソッド』(扶桑社)が発売中。