株価に逆風! 8月下旬に「世界の実質金利」が2年半ぶりにプラスに【ベテラン証券マンが教える株のカラクリ】
2022年9月18日
【ベテラン証券マンが教える株のカラクリ】#83
米国の利上げをめぐって株価が大きく揺さぶられている。その金利に関して、さらに喜ばしくない話をしよう。
金利には名目金利と実質金利がある。名目金利とは、例えば銀行の預金金利などだ。これに対し、実質金利はインフレ率(物価上昇率)を考慮した金利である。通常、金融市場で実質金利という場合は、「予想実質金利(10年)」のことを指すことが多く、「名目金利(10年物国債利回り)」から「予想インフレ率」を差し引いて算出する。
さて、8月下旬に世界の実質金利が、2020年3月以来2年半ぶりにマイナス圏からプラス圏に浮上した。この「世界の実質金利」とは、米国・日本・独など主要13カ国の物価連動債の利回りを、各国の時価総額で加重平均したものである。
実質金利を押し上げているのは、
①「長期金利の上昇」と
②「予想インフレ率の低下」である。
日本などを除く主要国では、インフレ抑制のため、政策金利を引き上げており、各国で「長期金利が上昇」している。世界の中央銀行が、景気後退に目をつぶってインフレを抑制する強い姿勢を示し、その結果、市場は景気後退を見越し「予想インフレ率は低下」しているのだ。
これまでの「実質金利がマイナス」の状況で何が起きたか。国債など安全資産で運用しても物価上昇に追い付かないので、資金は株式などリスク資産への投資へ向かった。それで、ハイテク株や原油などのリスク資産が一斉に高騰したのである。
では、一転して「実質金利がプラス」に浮上すると何が起きるか。マネーの流れは逆転し、リスク資産から安全資産に向かう。世界の実質金利がプラス圏に向けて浮上し始めた7月末から9月13日までのリスク資産の価格推移を見ると、米S&P500指数、WTI原油先物価格はそれぞれ4.8%、11.5%も下落している。残念ながら、今後も米欧主要国の金融引き締めが長期化し、実質金利のさらなる上昇が予想される。となると、株価は一時的な買い戻しはあったとしても、下落はこれからが本番になると考えるのが常識だろう。
米国をはじめとする世界の株式相場の底入れにはまだ時間を要するとみていい。日本は主要国で唯一、実質金利がマイナスだが、世界株の下落の潮流に日本株はあらがえないだろう。(丸)さんの記事でした!
経済の裏側といえば、三橋貴明さんでしょうね!
【三橋貴明×中野剛志 後編】バカな学者に滅ぼされる日本...戦争の社会科学...日本人は本当に戦えるのか?
2022年9月13日 三橋TVさんが配信
市場原理主義+グローバル化から全体主義(虐げられた人々の集団)
30年間も放置?!SNSOrフェークニュースでファシズム?!
一貫性が無くなる?!コストプッシュのインフレは議論していない!?
現実を見ない連中が銭持ち連中+議論をしない連中が国の最高権力者集団!
日本は、政府・政権の無策が招いた30年間も放置?!
コストプッシュのインフレ!
人口削減計画に邁進している政府・政権の政策!
これには、日銀・財務省・GPIFの共同政策=経団連会長・連合の会長が指示?!