「上命下服、上意下達のピラミッド型ヒエラルキー」

元裁判官による「告白の書」/『絶望の裁判所』

2014年06月16日

元裁判官による「告白の書」/『絶望の裁判所』 | デイリー新潮 (dailyshincho.jp)

 

記事内から一部を抜粋!

 

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裁判所の暗部で進行している事態を知る機会はなきに等しい。

本書は、東京地裁最高裁などで三十三年にわたり裁判官の職に在り、二年前に教職に転じた著者による告発と問題提起の書である。

 

日本の裁判所の特徴は「上命下服、上意下達のピラミッド型ヒエラルキーにあり、それは最高裁判所事務総局中心体制」によって構築、統制されていると著者はいう。

 

 この体制のもとで、露骨な情実人事、恣意的な再任拒否、退官強要などが横行し、裁判官たちは萎縮し、「事件処理」に専心し、事務総局の意向にひたすら追随する体質を身につける。著者は、日本の裁判所は、「精神的被拘束者、制度の奴隷・囚人」たちを収容する「収容所群島であるとまで書き、「精神的奴隷に近い境遇にありながら、どうして、人々の権利や自由を守ることができようか?」と問いかける。

 

 本書において衝撃的ともいえるのは、組織の内部にいた者にしか持てない視点で分析する、現行の裁判員制度の導入の裏に隠された刑事系裁判官たちの「不純な動機」。法服を着たエリート官僚たちの自己保身の執念には驚くと共に、日本の司法システムの内部で進む、組織の腐敗と劣化に危惧を抱かざるを得ない。

 

 最後に著者は、日本の司法制度改革について、事務総局解体、法曹一元制度の導入、ドイツ型の憲法裁判所の設置、裁判員制度の選択的陪審員制への移行などを提起するが、いずれも実務体験をもとに構想されているだけに説得力がある。

 

 裁判所が三権分立の一翼を担い、権力を監視し、人権を守り、弱者を助けるという「司法本来のあるべき力」が十全に発揮される様を、日本国民は「まだ、本当の意味では、一度としてみたことがないのではないか」という著者の言葉は重い。

 

 

 

 

何故?この記事かって?

Dr.ナイフ@knife900さんのTwitter記事からです!

【#国会中継衆議院 憲法審査会 ~令和5年3月23日~

2023年3月24日 ニコニコニュースさんが配信 1:33:06

youtu.be

 

憲法審査会で、司法を巻き込むだって!

司法を巻き込んで?司法が機能不全!(日本の司法が間違っている!)=元裁判官による「告白の書」/『絶望の裁判所』

元裁判官による「告白の書」/『絶望の裁判所』 | デイリー新潮 (dailyshincho.jp)