「家はあるけど困窮している非正規雇用の人が増えている。減る兆しがなく、来年どうなるか想像もできない」

「生きるだけで精一杯、年を越せるか不安」 コロナ・円安・物価高の三重苦を乗り切る術は〈AERA〉さんの記事です!

2022年12月22日(木)

 

news.yahoo.co.jp

 

 コロナ、円安、物価高──。この三重苦が私たちを痛めつけている。人々はどうしているのか。師走の東京を歩いた。AERA2022年12月26日号の記事を紹介する。

 

 

生きるだけで精一杯、年を越せるか不安」 コロナ・円安・物価高 ... news.yahoo.co.jp

 

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「年を越せるか、きついです」

 

 クリスマスのイルミネーションで彩られた東京・池袋。12月10日、都会の片隅にある公園で、食料配布の列に並んだ40代の男性は寒そうに手をこすり合わせると、そう言った。

 

 この食料支援は、生活困窮者を支援するNPO法人「TENOHASI(てのはし)」が毎月2回、行っている。

 

 列に並ぶのは中高年の男性が多いが、スマホの画面をじっと見つめながら待つ若者や女性の姿も目立つ。日が暮れ、配布が始まる午後6時には、広い公園に長蛇の列ができた。

 

 先の男性は関西地方の出身。高校卒業後は千葉県内の工場で働いていたが、5年ほど前に足をけがするとクビになった。以来、派遣会社に登録し働いた。今は同社の寮で暮らしながら、ごみ収集の仕事をしている。

 

 収入は手取りで月16万円ほど。そこから家賃や光熱費などを引くと生活はギリギリ。今年になって仕事が不定期になった。

 

そこを物価高が襲った。

 

 毎日食べていた食パンもバナナも値上がり。牛乳も高くてなかなか買えない。冷蔵庫は空っぽで、食事は1日1食の日もある。この数カ月で体重は5キロ減った。

 

 

写真・図版(2枚目)| 「生きるだけで精一杯、年を越せるか不安 ... dot.asahi.com

 頼れる人はいない。貯金もなくこの先どうすればいいのか、明日への不安で押しつぶされそうになる。ぽつりとこぼす。

 

「生きるだけで精一杯です」

 

■非正規雇用を直撃

 

 同NPOの清野(せいの)賢司事務局長によれば、食料支援に集まる人の数はコロナ禍以降、増加の一途をたどっているという。今年になって500人を超えていて、コロナが本格化した2年前の2倍以上だ。

 

「家はあるけど困窮している非正規雇用の人が増えている。減る兆しがなく、来年どうなるか想像もできない」(清野さん)

 

 多くの人々の暮らしを脅かしたコロナ危機。いま人々を苦しめているのが、ウクライナ危機と急速に進んだ円安を背景にした相次ぐ値上げだ。

 

10月、月別では今年最多となる約6700品目の食料品価格が平均16%引き上げられ、11月には乳製品など833品目が値上がりした。例えば、牛乳(1リットル)は東京都区部で前年同月比で9.3%高い235円となった。

 

 そして12月には、「物価の優等生」といわれた卵や米など145品目も値上げされた。

 

 物価高騰は、出費がかさむ子育て世帯も直撃する。

 

■プレゼント無理かも

 

「生活がキツいです」

 

 関東地方に住む女性(30代)は心情を吐露する。

 

 生後7カ月から中学生まで4人の子どもがいる。子どもが通う保育園がコロナで休園になってパートを休んだり、夫(40代)の会社もコロナ禍で業績が悪化したためボーナスが削られたりした。収入が減る中、物価高が追い打ちをかけた。オムツもミルクも必要。何より、食費が家計を圧迫する。

 

「いつも行くスーパーで豚肉が100グラム78円だったのが98円に上がりました。10円、20円でも値上がりすると大変です」

 

 子どもたちにお菓子も買ってあげられない。クリスマスプレゼントも、子どもが欲しがっているゲームを買ってあげることができないかもしれないという。女性は、訴える。

 

「夫婦がそろっていても、生活が苦しい家庭は多いと思います。そうしたところにも国は手厚い支援をしてほしいです」

 

 物価高対策として国は、所得の低い住民税非課税世帯を対象に1世帯当たり5万円の給付を始めた。だが、非課税世帯は高齢者が多く、働く現役世代への支援が手薄になっていると指摘される。

 

 こうした状況を受け、生活経済学が専門の岐阜大学の大藪千穂副学長は、今までの生活に固執せず意識を変えることが大切だとアドバイスする。

 

「多くの食料品が値上がりして生活は大変ですが、野菜や果物でも安くなっているものはあります。安くなっているものがあるのに、値上がりしている小麦や油を使った食品を、これまでと同じように食べるのは賢い選択ではありません」

 

 食料品の値上がり分を全て食料品で抑えようとするのは困難だ。外食や洋服を買うのを控えたり、部屋では暖かい素材の下着や服を重ね着して電気代を抑えたりして、別の支出を減らすことが重要になる。長期的には保険の見直しも有効だ。大藪副学長は、社会や経済が変動している時は、知恵と工夫が求められると話す。

 

「限られた収入の中で何ができるか。何が必要か優先順位をつけ、自分で考え管理する力をつけることが大切です」

 

(編集部・野村昌二)さんの記事でした!

 

AERA 2022年12月26日号より抜粋

 

 

 

 

 

 

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