「9年たってもまだ1機納入されていないのです」

立憲・辻元清美議員が追及 米軍がポンコツとした幽霊機体の維持費が3000億円!のナゼ

 

2023年3月5日(日)

 

立憲・辻元清美議員が追及 米軍がポンコツとした幽霊機体の維持費が3000億円!のナゼ(日刊ゲンダイDIGITAL) - Yahoo!ニュース

 

「どこに、どこの、どこから持ってくるんですか」

 

1日の参院予算員会。立憲民主党辻元清美議員は、岸田文雄首相が打ち出した「異次元の少子化対策」をめぐる予算について質問。防衛予算の大幅増額はあっという間に決めながら、少子化対策予算については歯切れの悪い答弁を終始繰り返す岸田首相にこう迫った。

 

 テレビのワイドショーなどでも取り上げられていた場面だが、この質疑では他にも重要なやりとりがあった。大手メディアではほとんど報じられていないが、辻元議員がこれまでの防衛費の無駄遣いを問いただした時だ。

 

「今まで買ったもの(武器)にグローバルホークという無人偵察機があります。9年前に契約しています。買った時は613億円、そのあとに維持費が2951億円。5倍も維持費がかかっているんです」

 

 辻元議員は米国と購入契約した無人偵察機の維持費が、購入費と比べても割高ではないかと指摘したのだが、さらに驚いたのはこの言葉だった。

 

「9年たってもまだ1機納入されていないのです」

 

 ?! 納入されていない偵察機がありながら、維持費に約3000億円もの費用がかかっているとは一体何なのか。もともとは国民の血税なのだ。

 

 それだけではない。辻元議員は米空軍が2年前、日本が契約した無人偵察機の機種では、「中国の脅威に対応できない」などとして、保有する20機すべてを「退役」させるとした──という事実関係の有無についても質問。すると、防衛省担当者は「承知している」と答えていたから唖然茫然。

 

 質疑を整理すると、こうだ。米空軍が「使い物にならない」として「退役」を決めたポンコツ無人偵察機を、日本は多額の税金を投じて購入契約した上、まだ「未納の機体」もある。そして、「幽霊機体」を含めた維持費はすでに約3000億円──。これでは税金がいくらあっても足りるはずがない。

 

 5年間で総額43兆円もの防衛予算増額を決めた岸田政権だが、果たして国民の生命と財産を守るために「実際に使える」費用はどのくらいなのだろうか。

 

 

 

 

 

「9年たってもまだ1機納入されていないのです」

「幽霊機体」を含めた維持費はすでに約3000億円──。

5年間で総額43兆円もの防衛予算増額を決めた岸田政権