「サル痘ウイルス」
【解説】「サル痘」欧米で確認 ヒトへの感染経路は?専門家「パニックになる必要はない」
2022年55/20(金)
【解説】「サル痘」欧米で確認 ヒトへの感染経路は?専門家「パニックになる必要はない」(日テレNEWS) - Yahoo!ニュース
新型コロナウイルスの収束が見えない中、ここ数週間で「サル痘」という感染症のウイルスが欧米で相次いで報告されています。
・致死率 1~10%
・ヒトへの感染経路は?
・日本に入る可能性は?
3つのポイントについて、詳しく解説します。
■「ここ数週間、サル痘患者・疑い例が報告」 ロイター通信報道
欧米での「サル痘」の感染状況です。アメリカ・CDC(疾病対策センター)は18日、「マサチューセッツ州で、サル痘ウイルスが確認された」と発表しました。この人にはカナダに渡航歴がありました。カナダメディアによると、モントリオール周辺で17人がサル痘に感染した疑いがあるとして、地元保健当局が警戒を呼びかけています。
ロイター通信によると、ヨーロッパでもここ数週間、イギリス、ポルトガル、スペインなどでサル痘の患者と疑い例が報告されています。引き続き、WHO(世界保健機関)は、状況を注意深く監視するとしています。
元々、この「サル痘」は、中央・西アフリカの熱帯雨林で散発的にみられる感染症です。ロイター通信によると、今回、ヨーロッパで最初に確認された感染者は5月7日にナイジェリアからイギリスに帰国した人物だということです。
■「サル痘」どんな症状?
サル痘に感染した場合の症状は、発熱・頭痛・発疹・リンパ節の腫れなどがあり、致死率は1%から10%程度とされています。our world in dataによると、新型コロナウイルスによる日本国内の致死率は2020年6月のピーク時で5.41%、2022年5月は0.36%でした。比較すると、サル痘による致死率は、コロナよりも高いということです。
また、亡くなったのは、小さな子どもがほとんどだったということです。現在、治療法はなく、対症療法が行われ、薬の開発も進んでいるということです。
■医薬品開発で集められたサルから「サル痘」発見 日本での感染例は報告されず
「サル痘ウイルス」による感染症は、1958年、最初にこのウイルスが発見されたのが医薬品開発のために集められたサルだったことから、サル痘と呼ばれるようになりました。
ただ、アフリカでサル痘が流行した時、いろいろな自然動物の血液を解析したところ、アフリカのリスなどが、このウイルスを持っていることがわかりました。こうしたことから、自然界では、リスやネズミなどのげっ歯類がこのウイルスを持ちます。これらの動物にかまれたり、血液・体液・発疹などに触れたりすると、ヒトにも感染します。
ただし、ヒトからヒトへの感染はまれということです。ヒトからヒトへ感染する場合、飛まつ・体液・発疹などに触れることで感染する可能性があるということです。
1970年、コンゴ(旧ザイール)で、最初にヒトへの感染が確認されました。その後、アフリカ大陸の主に熱帯雨林で散発的に流行が確認されました。WHOによると、アフリカでは1997年までの27年間で、929人の患者が報告されたということです。
アメリカでは2003年、アフリカ大陸以外で初めて感染が確認されました。感染源となったのは、ガーナからアメリカ・テキサス州にペットとして輸入されたネズミなどのげっ歯類でした。このげっ歯類からプレーリードッグに感染し、ペットとして購入したヒトに感染し、流行が発生した。この時は71人感染し、死者はいませんでした。
なお、日本では、まだ感染例は報告されていません。 ??
■なぜ?「サル痘」感染拡大?英・ロンドン大学の専門家が指摘
なぜ、ここ数週間で、サル痘が急に欧米で確認され始めたのでしょうか。イギリス・ロンドン大学の専門家は、その理由の1つとして、「天然痘の予防接種が行われなくなったことが、関係している可能性がある」と指摘しています。
「天然痘」は感染力が非常に強く、致死率が30~40%にも達する伝染病として、古くから恐れられた病気です。
ただ、その後、世界的な予防接種の取り組みによって、1980年には根絶が宣言され、その後も患者は確認されておらず、予防接種も行われなくなりました。
実は、「この天然痘のワクチンが、今回のサル痘にも効果がある」とみられています。英・ロンドン大学の専門家は、「多くの国で40年以上前から、天然痘の予防接種が行われなくなったことが、今回のサル痘の流行に関係している可能性があるのではないか」と指摘しています。イギリス保健省は、医療従事者など感染のリスクの高い人に対して、天然痘のワクチン接種を行う方針を示しています。
■サル痘“日本に入ってくる可能性” 医師の指摘とは?
「サル痘」が日本に入ってくる可能性について、感染症に詳しい加藤哲朗医師は、「感染した動物が国内に持ち込まれ、感染者が入国してヒトからヒトへ感染することも考えられる」と指摘します。
また、国立感染症研究所も、「アフリカから輸入された動物を介して、日本国内で感染者が発生する可能性は否定できない」としています。
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サル痘は、「新型コロナのように感染者が急増することはない」とみられていて、ロンドン大学の専門家は「パニックになる必要はない」と話しています。これから、海外旅行などで人の移動が増えることも予想されますので、海外に行く際などは情報収集を怠らないなど、一人一人が意識を高めることも大切です。
(2022年5月20日午後4時半ごろ放送 news every.「知りたいッ!」より)
吾輩の見解では、またまた「同じ柳の下の泥鰌」?!
利権がらみ(製薬会社)不必要な省庁(厚生労働省・農林水産省)の連中が
飛びつきそうなニュース!!