【能登半島地震】「どうせ助け来ん」遅れる救助に諦め、輪島　記者ルポ

２０２４年０１月０２日（火）北國・富山新聞さんの記事です！

　1カ月前まで勤務していた輪島の町の姿はもうどこにもなかった。家族で3年間過ごした、思い出深い町。よく歩いた朝市通りは、ことごとく焼き尽くされている。輪島総局のご近所さんたちの顔を見つけ、無事を確かめるたびに自然と涙がほほを伝った。（北國新聞政治部・中出一嗣）

　川向かいの同市鳳至町では、80代男性がつぶれた自宅前に立ち尽くしていた。発災時、2階が崩落し、1階にいた男性は右足を挟まれて身動きが取れなくなった。昨夜9時ごろに自力で脱出したものの、奥さんがまだ取り残されているという。「通報しましょうか？」と声を掛けたが、男性は「お前に任せる」と力無くこたえるばかり。がれきの奥に呼び掛けても、もう返事はない。

　「助けを呼んだところで、どうせ来てくれん」。男性の顔に諦めの色が浮かんでいる。この惨状にもかかわらず、活発な救助の動きはいまだ見られない。町は完全に機能停止してしまっている。

© 株式会社北國新聞社さんの記事でした！

Koichi Kawakami, 川上浩一
@koichi_kawakamiさんのTwitter記事からです！

＞2号機：変圧器付近で爆発音と焦げ臭いにおい。変圧器を使う1系統で外部から電気を受けられない
1号機：変圧器周囲で油漏れ。1系統が使えない
1号機の核燃料貯蔵プール：冷却水供給ポンプが一時的に停止

冷や冷やじゃないですか
再稼働や新設はとんでもない。廃炉一択で。https://t.co/Acksa6KRhR
— Koichi Kawakami, 川上浩一 (@koichi_kawakami) 2024年1月1日