法整備するのか、踏み潰すのか。岸田さんのリトマス試験紙になる。

LGBT差別問題が広島サミット直撃!岸田首相は法整備か、国際社会で赤っ恥か…迫られる選択

2023年02月08日(水)

 

LGBT差別問題が広島サミット直撃!岸田首相は法整備か、国際社会で赤っ恥か…迫られる選択|日刊ゲンダイDIGITAL (nikkan-gendai.com)

 

「日本はG7の中で唯一同性婚を認めていない」「いまだ伝統的家族観に縛られている」──。荒井勝喜・前首相秘書官の性的少数者LGBT)への差別発言について、英BBC放送にこう報じられ、先進国とは言えない恥ずかしい現実が国際社会に広まってしまった。

 

 岸田首相は、先月の施政方針演説で「G7議長国として、今年一年、世界を先導してまいります」と高らかに宣言していたが、世界は失笑だろう。5月の広島サミットまでに、LGBT対応で岸田首相は前進できるのか?

 

 ◇  ◇  ◇

 BBCだけじゃない。米AP通信や仏AFP通信など、世界のメディアがこぞってこの問題を取り上げた。

 

 立憲民主党や維新の会、共産党など野党からは、LGBT関連の法整備を急ぐ声が上がっている。それは与党・公明党も同様で、広島サミットで人権問題に関する日本の立場を明らかにするためにも、「法整備は大きな一歩になる」(山口代表)と訴えた。

 

 つまり問題は、古い家族観に縛られている自民党なのである。

 

 実は2021年の通常国会では、自民党も含めた超党派議員立法という形の「LGBT理解増進法案」が、国会提出目前まで進んでいた。与野党の実務者が合意し、あとは各党の党内調整だけ、という段階で自民党が紛糾。「党三役預かり」のまま棚ざらしにされ、事実上、潰されてしまったのだ。

 表向きの言い訳は「審議日程が確保できない」だったが、党内保守派の一部が、法案の<性的指向及び性自認を理由とする差別は許されない>という文言「差別の定義が不明確で訴訟が多発する」「生物学上、種の保存に背く」などと反発した結果だった。山谷えり子参院議員や簗和生衆院議員ら安倍派が反対派の中心で、安倍元首相の後ろ盾も大きかったとみられる。

「当時は東京五輪の直前で、世界から注目される中、LGBT法案の成立が必須というムードだった。今年は広島サミット。今度こそ法整備しなければ、と思うのですが」

自民党の推進派議員)

 

 しかし、である。

 

 岸田首相は6日の衆院予算委員会で、「国民に誤解を生じさせたことは遺憾だ。不快な思いをさせてしまった方々におわび申し上げる」と発言。「誤解」と表現している時点で、謝罪になっていない。さらに驚いたのは、同性婚を巡る「社会が変わってしまう」という岸田答弁は、「事務方や秘書官が作成したものではなく、本人のアドリブだった」という認識を、松野官房長官が予算委で示したことだ。

 

■安倍派におもねて国際社会で赤っ恥をかくのか

 

かつて岸田首相は、選択的夫婦別姓制度を早期実現する議員連盟の呼びかけ人だったのに、「政権維持のためなら、そこまで安倍派におもねるんですかね」(政界関係者)。

 

 騒ぎが大きくなったのを受け、茂木幹事長は6日の会見でひとまず、「LGBT理解増進法案の国会提出に向け、引き続き準備を進めていきたい」とは言ったが、今回は反対派を抑えられるのか。法大名誉教授の五十嵐仁氏(政治学)が言う。

 

法整備するのか、踏み潰すのか。岸田さんのリトマス試験紙になる。トップの自民党総裁が『やれ』と言えばいいだけ。国際社会を納得させられるよう、イニシアチブを発揮できるのかどうかが問われています」

 

 岸田首相は広島の晴れ舞台で赤っ恥をかきたいのだろうか。

 

 

 

 

 

こちらの記事を見る限り、岸田首相に思考回路の有無があるのか疑問!

∵【同性婚を巡る「社会が変わってしまう」という岸田答弁は、本人のアドリブだった

かつて岸田首相は、選択的夫婦別姓制度を早期実現する議員連盟の呼びかけ人だった