「防衛大増税」に反発。「増税するな!」の大合唱だった。

防衛大増税めぐる自民税調は“八百長” 大騒ぎした萩生田政調会長「作戦失敗」で評価ガタ落ち

2022/12/16 

 

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あの「増税反対」騒動は何だったのか。自民党税制調査会は15日、党内の幅広い議員が参加できる小委員会を党本部で開催し、防衛力強化に伴う増税案を了承。法人税など3税を増税する方針を決めた。増税時期については「2024年以降の適切な時期」と明示しなかった。13、14日の小委員会では怒号が飛んでいたが、約120人が参加したこの日の会合では、混乱はなかったという。

 

この間、多くの自民党議員が岸田首相の掲げた「防衛大増税」に反発。「増税するな!」の大合唱だった。特に大騒ぎしていたひとりが萩生田政調会長だ。「(増税話を)統一地方選前に出すのは大きなマイナス」「国債の選択肢も排除しない」と、増税反対論を声高にぶっていた。ところが、どうやら萩生田氏の動きはポーズで、水面下で岸田首相と話がついていたようなのだ。

 

「萩生田さんは先月25日、岸田総理と銀座の日本料理店で約2時間、会食し、約1時間にわたって、今回の防衛増税について話し込んだそうです。総理は萩生田さんに党内と安倍派のまとめ役を期待した。萩生田さんは増税に消極的でしたが、党内を調整できないと政調会長として大きな失点になるので、納得済みでした。増税については、反対論が続出した場合に備えプランA、B、C……といった形で、いくつかの落としどころが用意されており、萩生田さんもそれは分かっていたはずです」(永田町関係者)

 

 つまり、大紛糾した今回の税制調査会は、初めから「着地点」が見えていた。ほとんど八百長だったわけだ。そんな中、萩生田氏が執拗に「増税反対」論を展開しまくっていたのは、党内最大派閥・安倍派の次期会長を狙った「存在感アピール」が目的だ。

 

萩生田氏は険しい表情で逃げるように立ち去る

 

「安倍元首相は生前、防衛費の財源について『国債で対応を』と言い、増税を否定していた。萩生田さんはその安倍さんとの考えの近さをアピールすることで“跡目争い”で優位に立ちたかったのでしょう。『我こそが安倍後継』と言っているわけです」(官邸事情通)

 

 ところが、萩生田氏が増税反対を強く打ち出し過ぎた結果、周囲も負けじと大騒ぎ。同派閥の西村経産相は「このタイミングの増税は慎重に」と発言し、世耕参院幹事長も「参院選公約で増税に言及していない」と続いた。

 

 安倍派ではないが、安倍元首相に近かった高市経済安保相まで「岸田総理の真意が理解できない」とツイート。保守系の中堅・若手も反対の声を上げだし、収拾がつかなくなってしまったのだ。

 

「萩生田さんはよほど存在感を示したかったのだろうが、さすがにやり過ぎだ。政調会長として党内のまとめ役を期待されたのに、逆に火に油を注いでしまった。評価はガタ落ちですよ」(自民党関係者)

 

萩生田氏は15日の小委員会終了後、報道陣を右手で制しながら振り切り、険しい表情でそそくさと逃げるように去っていった。自己アピールのための“作戦”に失敗し、よほどバツが悪かったのかもしれない。

 

 

 

 

 

 

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