首相の専権事項である閣僚人事も文書通りになっていること。

岸田首相は目玉政策も閣僚人事も言いなり 実態暴かれた“黒幕官僚”にくすぶる倫理違反

公開日:日刊ゲンダイDIGITALさんの記事です!

 

岸田首相は目玉政策も閣僚人事も言いなり 実態暴かれた“黒幕官僚”にくすぶる倫理違反|日刊ゲンダイDIGITAL (nikkan-gendai.com)

 

「新しい資本主義」を肝いり政策に掲げた岸田政権が発足してから約1年半。大風呂敷を広げた割に何が新しいのか、成果もサッパリ見えてこないが、無理もない。4日の参院内閣委員会で目玉政策も閣僚人事官僚の言いなりになっている岸田首相の実態が暴かれたのだ。

 

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「(新しい資本主義の)中身が(岸田)周辺の振り付け、あるいは丸投げに近い印象さえある」──。内閣委で立憲民主党の杉尾秀哉議員はこう切り出し、内部告発によって入手した行政文書を基に、岸田政権の政策決定や人事について追及した。

 

問題の文書は、〈秘 木原先生 岸田新政権の樹立に向けた留意事項〉と題されたA4用紙6ページ。「木原先生」とは、岸田首相の最側近といわれる木原官房副長官のことだ。2021年10月4日の岸田政権発足に先立ち、同月1日に作成されたとみられている。

 

木原氏は内閣委で「誰の作成のもので、誰から交わされたかは判然としないが、書かれていた内容の説明を受けた記憶はある」などと答弁した。

 

 文書の作成者は、新原浩朗内閣審議官。経産省の経済産業政策局長を務めていた19年、タレント・菊池桃子の再婚相手として一躍脚光を浴びた人物だ。

 

すべては「新原文書」の思い描いた通りに…

 では、新原氏は木原氏にどんな説明をしたのか。

 

 文書はまず、〈岸田政権が樹立された場合、成長と分配の好循環を検討する新しい資本主義実現会議(仮称)の設立が必要となる〉と提言。菅政権の成長戦略会議について〈委員の構成がリアリティを欠くとの意見が多い〉と指摘し、メンバーだったデービッド・アトキンソン氏や三浦瑠麗氏を名指しして交代を主張。一方で、こう続けている。

 

〈経済界から要請がある十倉経団連会長を加える方向で検討する必要がある〉

 

実際、「新しい資本主義実現会議」のメンバーからは、アトキンソン氏も三浦氏も消え、新たに十倉会長が入っている。文書の“注文”通りだ。

 

 驚くべきは、首相の専権事項である閣僚人事も文書通りになっていること。文書は菅政権の田村厚労相(当時)が続投しない場合の後任として、〈党で本件を差配していた後藤茂之議員、加藤官房長官くらいか〉と進言。現に岸田政権の厚労相は、内閣発足から後藤氏、加藤氏の順で務めている。

 

 岸田首相の肝いり政策も閣僚人事も、すべては「新原文書」の思い描いた通り──。官僚の言いなりになっている岸田首相の何と情けないことか。これでは他の政策や人事も推して知るべし、である。

 

■政府「利害関係ない」と強弁

 暗躍する新原氏には倫理規程上の問題がくすぶる。

 

 新原氏は昨年6月、十倉会長から1本1万5000円の高級ワイン2本を贈られた。政府は両者の間に「利害関係はない」と強弁しているが、新原氏が経済産業政策局長を務めていた時期に、十倉氏が会長を務める住友化学は同局が関係する補助金をもらっていた。国家公務員倫理規程では、異動後3年間も利害関係者とみなされる。改めて杉尾がこう言う。

 

「それでも国家公務員倫理審査会は、経産省の言い分を繰り返して『利害関係はない』と主張しています。国家公務員倫理規程論点整理事例集に、局長は局全体の事務を所掌する旨が書いてあるにもかかわらずです。何のための倫理審査会なのでしょうか」

 

新原氏は「新しい資本主義実現本部事務局」の局長代理に就いている。お咎めなしでいいのか。

 

 

 

 

 

宗教?カルト?日本の政腐・政権・官僚(日本会議創価学会統一教会)の連中が国の最高権力者集団!

一部の行政担当者で、閣議決定だけで法制化!ができる国!