多くの自治体が電通を指名停止にしていること

まるで東京五輪の様相!「世界水泳福岡」経費3倍超に膨張、なぜか電通仕切りで市長もやる気マンマン

公開日:2023/06/22 日刊ゲンダイDIGITALさんの記事です!

まるで東京五輪の様相!「世界水泳福岡」経費3倍超に膨張、なぜか電通仕切りで市長もやる気マンマン|日刊ゲンダイDIGITAL (nikkan-gendai.com)

 

開催コストが雪だるま式に膨張した東京五輪を彷彿とさせる事態だ。

 

 来月14日に福岡市で開幕する「世界水泳」の開催経費が225億円となり、市の負担が120億~130億円に上ることが分かった。6年前の開催決定時は経費100億円、市の負担は35億~40億円の予定だったから、市負担は3倍超に膨れ上がったことになる。21日の「しんぶん赤旗」が報じている。

 

 見逃せないのは、大会のスポンサー集めなどを手がけるマーケティング専任代理店」に広告大手「電通」が選ばれていることだ。

 

 大会では全137件の契約中、32件を電通グループが入札を経ない「随意契約」で受注している。さらに、運営を担う組織委員会には電通とグループ会社の幹部も名を連ねている。東京五輪の談合事件では、電通を中心に巨額の利益が広告代理店間で山分けされた実態があった。談合が経費膨張を招いた可能性も指摘されている。

 

市長は麻生副総裁の“子飼い”

 

すでに福岡市議会でも問題になっている。市はこのまま押し切るつもりなのか。ある市政関係者はこう言う。

 

「市議会では、多くの自治体が電通を指名停止にしていることや、逮捕者が出ていることに批判が上がっています。『汚職事件はないと断言できるか』『電通に任せていいのか』といった質問が飛んでいますが、市は『組織委に出向している市職員がスポンサー契約を主導するので問題ない』などと答弁。あくまで強行する気です。自民党の麻生副総裁の“子飼い”ともっぱらの高島宗一郎市長もヤル気マンマンになっています」

 

気になるのは、大会経費が今後、さらに拡大する恐れもあることだ。 東京五輪では当初、7300億円と言っていた大会経費が関連経費を含め3倍以上に膨れ上がった。 世界水泳は大丈夫なのか。

 

「経費拡大の原因は、コロナ禍で開催を2度延期したこと。会場整備に当たり、競技団体の要求水準が高度化したことも要因の一つです。今後の経費については分かりません」

(福岡市市民局)

 

東京五輪の大罪」などの著書がある作家の本間龍氏はこう言う。

 

「足元で資材や人件費が高騰しています。関連経費まで含めると、さらなる上昇も否定できないでしょう。最大の問題は、東京五輪の経費膨張をロクに検証せず、責任の所在も曖昧にしていることです。キチンと総括していれば、福岡市はより慎重に事業を進められたかもしれない。反省がなければ同じことを繰り返すのは当然です」

 

 大メディアも「いよいよ開催!」「メダルを!」などと持ち上げている場合ではないだろう。

 

 

 

『多くの自治体が電通を指名停止にしている』

汚職事件はないと断言できるか』

電通に任せていいのか』