『そんなに急激に上げたら、韓国経済が潰れるぞ』

最低賃金引き上げ「31円」に森永卓郎氏「焼け石に水」と苦言「韓国並みに最低賃金を大きく引き上げよ!」

 

2022年8/2(火) 

 

news.yahoo.co.jp

 

 2022年度の最低賃金の引き上げ幅について、厚生労働省の諮問機関が「31円」とする目安をまとめたと、8月1日付の「朝日新聞デジタル」が報じた。

 

 2021年度の28円を上回る、過去最大の上げ幅となる。

 

 とはいえ、雀の涙ほどの額。SNS上では

 

《30円って『子ども銀行』か?》

 

アベノミクスですら30円も上がらなかったのか!》

 

《ビッグカツ1つ買えねえ》

 

《103万の壁もかえてくれないと意味ないよ》

 

 などと、歓迎どころか非難の声が溢れた。

 

 今回の賃金引上げ決定は、低迷する日本経済にいかばかりの影響をもたらすのか。経済アナリスト・森永卓郎氏が語る。

 

「名目では過去最大になっても、物価が2.3%も上がっているので、実質の引き上げ幅は1%くらいしかないんですよ。だから焼け石に水もいいところだと思います。この程度しか上げられないのは、経営側が抵抗しているからです。

 

 日本の最低賃金は、各国と比べても圧倒的に低い。それが、日本が世界でトップクラスの格差社会になっている、大きな原因なんですね。なぜこんなに低いかというと、非正規社員』という肩書きの違いだけで、賃金が正社員の半分になるから。こんな国はほかにないんですね。日本も、建て前上は同一労働同一賃金の制度があって、賃金差別をしちゃいけないことになっていますが、例外規定があるため、事実上のザル状態になっているんです。

 

 だから、たとえばある工場の同じラインで働いていても、正社員と非正規社員の給料は2倍も違うんです。テレビ局で制作の仕事をしているディレクターも、非正規なら正社員の半分になる。あらゆるところで、そういう格差が生じています」

 

 賃金が安いことが、日本の景気が停滞し続ける理由なのだろうか。

 

「その通りです。賃金を上げないと成長できない、というのは明白なんですね。消費者も、ない袖は振れないからお金を使えないわけですよ。建て前としては、与野党がみんな『賃金を上げないといけない』と言っているわけです。だけど、実際にいくら上げるかというと、たった31円。これが今の日本の政治の現実です。

 

 日本の賃金って韓国より安く、OECD30か国の中でも28位と、ビリに近いんですね。アメリカの話を聞くと、大卒なら少なくとも時給2000円から3000円が、アルバイトの賃金だそうです。日本はボロボロなんですよ」

 

賃金を上げるために、第一に何をやるべきか。

 

「いちばんすっきりするのは、同一労働同一賃金を、きちんと厳格に適用すること。ただ、そうすると賃金がいきなり倍になってしまうから、それは経営側が受け入れないでしょうね。

 

 韓国は、最低賃金をものすごい勢いで引き上げ、現在は10年前の約2倍です。『そんなに急激に上げたら、韓国経済が潰れるぞ』といわれましたが、そうはならなかった。日本も思い切った引き上げが必要です」

 

 非正規社員も含めた賃金を一気に上げなければ、日本経済の復活はない。

 

 

 

 

 

上記を裏付ける結果が

 

企業の内部留保、9年連続で過去最高更新…前年度比2%増の484兆円
2021/09/01

www.yomiuri.co.jp

 

政治家・企業経営者の『倫理の問題』

5年連続プラス勧告か 国家公務員の18年度給与

2018.5.2   www.sankeibiz.jp    

「日本人の給料はなぜ30年間上がっていないのか」すべての責任は日本銀行にある金融緩和をもっと徹底すべきだった

 2021/08/01 president.jp

 

 

政治家・企業経営者の『倫理の問題』
一連の記事で解る通り

 

詐欺師の連中が国の最高権力者集団!

 

税金の私物化を閣議決定だけで法制化!