1990年の「規制緩和」

昔は「3年走れば家が建つ」と言われた…ブルーカラーの花形職「長距離トラック」が底辺職と言われはじめたワケ
だから20~30代のドライバーが極端に少ない
2023/07/12 PRESIDENT Online 橋本 愛喜フリーライターさんの記事です!

昔は「3年走れば家が建つ」と言われた…ブルーカラーの花形職「長距離トラック」が底辺職と言われはじめたワケ だから20~30代のドライバーが極端に少ない | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)

 

P1~P4

 

記事内から一部を抜粋

 

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規制緩和長時間労働、低賃金の職種に変貌した

 

そんな運送業界に異変が起きた事件がある。1990年の「規制緩和」だ。

 

これまで4万5000社程度だった運送業者が6万3000社にまで激増その結果、競合他社で荷物の奪い合いが起き、運賃の値下げはもちろん、「うちはこんなサービスもしまっせ」といって、荷主のもとで検品、仕分け、棚入れ、棚卸し、陳列などの附帯作業をドライバーが無料でさせられるようになった。

さらに、条件やスケジュールの関係で自社で運べない荷物を同業に流す行為が横行。見事なまでの多重下請構造が出来上がり、ピンハネに次ぐピンハネによって、実運送企業(最終的に実際荷物を運ぶ企業)は、走っても赤字になるが次の仕事に繋げるために断れないケースまで発生する始末。

さらにそこに休憩・休息期間遵守の徹底や、「安全運行のため」「トラックドライバーのため」と言いながら、現場を知らない人たちがつくった(悪気はなくも)誰の得にもならないような明後日なルールによって、現場がより走れなく、稼げなくなっていったのである。

 

こうして「ブルーカラーの花形職」は、長時間労働はそのままに、他産業よりも賃金が安い職種へと変貌を遂げたわけである。

 

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